天使たちの
ピクニックに行った。
仕事を休んだあの日、煮詰まった頭の中でどうしようもなくなって
親友に連絡をした。
「ピクニックに行きたい」
昼に公園へ向かい、
パン屋さんで買った海老カツ、たまご、サラダの三種類のサンドウィッチを二つ並べて
慌てて作ったタコさんウインナーと
ラベンダー色の布を持って赤や黄色の落ち葉の上に広げた。
上を見上げるとイチョウの木が色付き少し肌寒い空気が流れ
温かいカフェラテで手を添えて
サンドウィッチを頬張った。
最近のこと、を口を休めずにペラペラと話した。
彼女は、静かに頷き聞いてくれた。
それがとても心地良くていつまでもこんな時間が続けばいいと思った。
現状を変えるのは確かに自分自身だけで、誰もなにか、を変えることはない。
それでも誰かの存在が背中を押してそっと包み込んでくれる。
温かいカフェラテが冷めても
心がぽかぽかとして生き返ったような気持ちになった。
11月の人たちや、親友に会うことは
ずっとこれからもわたしの生きていく糧だから良い未来を想像させて、
私も良い未来を創造して胸を張って会いにゆきたい。
またピクニック行きたいなあ
知的障害でずっと施設にいた叔父さんが65歳で昨日亡くなった。
23歳から施設に入りお正月やお盆になるとおじいちゃんの家へ一時帰宅する。
その時に会いに行き、
いつも帰る時私達の車が見えなくなるまで見送ってくれる人だった。
母は、父がおかしくなった時、叔父がいたから父を見捨てなかったと言っていた。
彼は幸せだったのだろうか。
最後にはおやつにプリンを食べたらしい。