優先順位
朝と昼の間に目覚めた
あくびをしながら重たい瞼をゆっくりと開き。ため息
恋人、知らない誰か、家族、友人
まだ寝たままの頭でぼんやりとしていたけれど、罪悪感を感じる
いつも通りケトルでお湯を沸かして
紅茶の箱を開けて息を吸う
アールグレイの茶葉の香りで少し軽くなる、瞼や頭の中までやわらぐ
マグカップの欠けた部分をなぞりながら
音声だけの配信をする
配信と言っても、いつもの君と二人で話すだけ
電話でいいじゃあないかって思うけどそういう仲でないことが心地いい
少しの不便は 身軽さを手に入れることができるような気がしている
目が覚めるまでの戯言
pm12:43
「登録会がんばれ」と恋人からの連絡があったけど
わたしは、準備をしながら違う誰かと今日も話している
楽しいよ