地下鉄の通った後の風はぬるくてにごっていたどわっと降りてきた人たちをみてこんなにも人がいるのにこの街ではわたしが一人であることを再確認するわたしもこの駅で降りた人の一人でしかない誰かの景色に溶け込み足跡のついたつま先を前に一歩踏み出して歩…
マットの敷かれた床に座りながら本を読むフリをして掲示板に返信していた恋人はわたしを猫かぬいぐるみかお気に入りのものみたいに扱う喋ってるだけでかわいいし、喋らなくてもかわいいと言って頰を擦り寄せてくる大事に、とても大事にしているのが解る煩わ…
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